修習体験レポート
77期 Tさん 修習体験レポート~司法修習生考試(二回試験)編~
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プロフィール
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司法修習生考試(二回試験)について
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プロフィール
年代:30代後半 性別:男性
司法修習生考試(二回試験)について
■司法修習生考試に向けた対策、勉強はどういったことを行いましたか
各科目1回目の起案(実務・集合)を使って実際に解いたときにどうなるかを確認するとともに、教官からのコメントを踏まえて対策を検討、次の起案で反映し、結果を評価。集合2回目の起案は全科目B以上に達したため、大枠はOKと判断し、事実認定と証拠に基づく説得的文章の起案をホームグラウンド修習中に訴状・準備書面等を作成して練習。
記憶しないとどうにもならない事項は、特定したうえで直前に検察終局処分起案の考え方と民事弁護の起案の手続関係小問を再度確認して記憶の漏れがある部分を潰す作業を実施。
■司法修習生考試に求められる知識は白表紙の内容で十分とされていますが、その通りでしたか
十分だった
■司法修習生考試の過去問演習など、本格的に対策を開始した時期はいつ頃からですか
二回試験3か月以上前
■それぞれの科目の事前対策をする中で、特に役に立った内容や試験で活かされた知識などはありましたか
民事裁判・刑事裁判:総合評価は不可欠。拾い上げた事実を全部あわせると、この結論しかとりえないと書く必要がある。
検察:終局処分起案の考え方に書いてあるものの、共犯の具体的描き方は教官室の集合修習の起案の講評のパワーポイントが非常に参考になった。
民事弁護:執行手続について、選択型実務修習で裁判官から配布された資料が要点がおさえられていて短時間で必要なところを把握できた。
刑事弁護:起案の型(①結論と理由(犯人ではない、程度)、②検察官が挙げると想定される証拠と推認される事実・推認力の否定、③有利な証拠と事実の主張、④結論)
■時間配分はどのようにされましたか。事前に決めていたこと、心がけていたことなどはありましたか
午後1時以降の前と後だけを決めた。
どんな問題が来るかわからないので、お昼で調整して午後1時からは起案に集中するようにした。
具体的には、
民事裁判:午後は争点整理と事実認定
民事弁護:午後は最終準備書面のみ
検察:午前中に手続と公訴事実まで
刑事裁判:午後は争点の結論に至る理由のみ
刑事弁護:午後は想定弁論のみ
他は全部午前中で処理する。
■後輩になる方々へ司法修習生考試に臨む、準備をする上でアドバイスがあればお願いします
元気で臨むこと。
証拠から事実を導いて並べて結論につなげるだけ。
突飛な法理論はいらない。
とにかくかじりついてがんばる。
そのためには元気が不可欠。しっかりご飯を食べてよく寝る。
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