修習体験レポート
77期 Mさん 修習体験レポート~司法修習生考試(二回試験)編~
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プロフィール
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司法修習生考試(二回試験)について
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プロフィール
年代:20代 性別:男性
司法修習生考試(二回試験)について
■司法修習生考試に向けた対策、勉強はどういったことを行いましたか
各科目重要な白表紙の通読をするとともに、実務修習問題研究起案・集合修習起案の講評パワーポイントやクラスの優秀参考起案等を参照して対策していました。また、要件事実や執行保全、刑事事実認定等に関しては、市販の本を購入して読んでいました。
特に民事裁判科目については、白表紙と一緒に演習用の問題が5つ配布されるため、これを友人と共につぶしていました。
■司法修習生考試に求められる知識は白表紙の内容で十分とされていますが、その通りでしたか
十分ではなく、他のものも活用した
■ 「十分ではなく、他のものも活用した」を選択した方は、参考にした内容などを教えてください。
要件事実についてはいわゆる大島本、刑事科目についてはいわゆる定石を読んでいました。
■司法修習生考試の過去問演習など、本格的に対策を開始した時期はいつ頃からですか
二回試験1か月前
■それぞれの科目の事前対策をする中で、特に役に立った内容や試験で活かされた知識などはありましたか
刑事弁護科目は「お気持ち表明科目」などと揶揄されており、当日も途中退席者が特に多い科目です。しかし、直前期に勉強を進める中で、刑事弁護起案の理解こそが、刑事裁判や検察科目の理解を助けると感じました。刑事弁護科目はお気持ち表明などではなく、立証責任が相手方にある事を前提として、検察官の立証構造を把握し、これに疑義を挟んでいくものです。これを意識して勉強していると、刑事裁判科目でも何を判断するのか迷わなくなりましたし、検察科目でも自分がどのような立場でなにを目標に起案するべきなのか明確になりました。
■時間配分はどのようにされましたか。事前に決めていたこと、心がけていたことなどはありましたか
午前中に、小問を終わらせたうえで記録を読み切ることを目標にしていました。12時からの1時間は食事をとりつつ答案構成をし、これを終えたら一旦トイレに行って体をほぐしたうえで、午後に一気に起案するようにしました。
■後輩になる方々へ司法修習生考試に臨む、準備をする上でアドバイスがあればお願いします
終わった後、同期達が様々なミスをして不安になっている様子を見ていました。中には「一発アウト」と言われる内容のミスも散見されましたが、みんな受かっていました。二回試験は落とすための試験ではなく、修習での学びを定着させるための機会提供であると割り切って、調子を崩さずに受け切ってください。
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