修習体験レポート
78期 Hさんの修習体験レポート ~導入修習編~
- INDEX
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プロフィール
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導入修習の授業について
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全体の感想・得られたもの
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悩んだことや、苦労したこと
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これから修習生になる方へ
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プロフィール
年代:30代後半 性別:男性
司法試験受験回数:1回
導入修習の授業について
■導入修習の各授業の中で、一番印象に残った、または役立つと感じた授業とその内容について教えてください
導入修習では「民事弁護」「刑事弁護」「検察」「民事裁判」「刑事裁判」の5科目の概要について講義がなされますが、どの科目についても『事実認定』を中心に学ぶことになり、これが司法試験の勉強ではなかった視点であるため大変勉強になりました。
司法試験では「ある事実の存在を前提に法律をどう適用するか」が問題となりますが、司法修習では「そもそもどんな事実が存在したのか」ということを、証拠から経験則を用いて認定することになります。
5科目の全てにおいてこの視点を中心に学ぶことになるのですが、グループディスカッション等では皆の様々な経験則が飛び交い、自分にはない視点が入ってくる機会が多く、有意義であったことを覚えています。
全体の感想・得られたもの
■導入修習の全体を通しての感想やそこで得られたものを教えてください
導入修習全体を通して、同期との交流が一番印象に残っています。
私はロースクール出身なのですが、導入修習は予備試験や他のロースクール経由の方と多く接する初めての機会であり、また年齢層も幅広いため、凄く新鮮な日々でした。
また、導入修習が行われる和光市では連日同期との飲み会があり、様々な経歴の方のお話を聞くことができたり、今後仲良くなることができそうな同期と出会うことができました。
実際、導入修習後の分野別実務修習においては更に交流が深まってきており、修習後も関係性が続いていくだろうなと感じています。
悩んだことや、苦労したこと
■導入修習中に悩んだことや苦労したことを教えてください
1,000人以上の司法試験合格者が一堂に会するため、導入修習は友人の友人という風に繋がっていくことで多くの方と交流を持つことができる、大変貴重な期間です。
もっとも、導入修習中に和光市に週5で集まる期間は実質的に2週間程度しかないため、関係性を広げることに限界がある点が悩みどころでした。
大変多くの方に出会うことができる反面、出会うことができる人数には時間的制約から限界があるため、多くの方と幅広く交流しつつも、自分と合いそうな人を見つけることが大事な期間であると感じました。
これから修習生になる方へ
■これから修習生になる人へのメッセージやアドバイスをお願いします
導入修習に来ている方は、当然ですが全員が司法試験合格者であり、今後仕事をする上でも助け合っていくような関係性になる可能性のある方ばかりです。
そのため、司法試験合格まではどうしても勉強中心の生活になってしまうと思いますが、司法試験合格後の司法修習では人間関係にも目を向けていくと、人生がより有意義になっていくのではないかと思います。
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