agent秘話
エージェントが語る!弁護士が転職を成功させるポイント6~全国展開の大手事務所からUターン転職を成功させたケース~
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転職の動機は「業務分野が偏りすぎていた」こと
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エントリー先は「支店展開している」「複数の事務所」から選択
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転職活動成功のポイント
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3つのうち、就職先の事務所に決めた決め手は「成長できる環境」
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まとめ
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今回ご紹介するケースは、弁護士1年目の先生が全国展開している大手事務所から地元へのUターン転職を成功させた事例です。
なぜ転職を希望されたのか、どういった工夫をしたのか、事務所選びの決め手になったのは何だったのかなど、早速お聞きしてみましょう!
転職の動機は「業務分野が偏りすぎていた」こと
質問者
今回ご紹介していただける先生は、なぜ大手事務所からの転職をご希望なさったのでしょうか?
エージェント
先生が当時所属していた法律事務所は全国展開している大手だったのですが、割り当てられる業務分野が偏りすぎたことが一番の転職理由です。具体的には債務整理・過払いがほとんどといった状況でした。「このままでは弁護士として成長できないのでは」と不安を抱き、一般民事や刑事事件など、よりさまざまな仕事の経験を積むために転職を希望されました。
もといた事務所では残業も多く忙しかったという事情もありました。
もともとは東京の事務所に勤務されていたのですが、当時、ちょうどご結婚も検討されていらっしゃったこともあり、地元に戻って名古屋で就職しても良いと考えておられました。当初は東京でも地元でもどちらでも良いというお考えでした。
エントリー先は「支店展開している」「複数の事務所」から選択
質問者
エントリー先の事務所としてはどういったところを選んだのでしょうか?選んだ理由も教えて下さい。
エージェント
この先生の場合、「しばらくは東京で働いても良いけれどいずれは名古屋に戻りたい」という希望をお持ちでした。そこで、「東京と名古屋の両方に支店のある事務所が良い」と判断しました。両方に事務所があれば、まずは東京に就職しても将来的に名古屋の支店に移してもらえる可能性がありますし、東京にいながらテレビ会議などで名古屋の支店に向けての就職活動をおこないやすいからです。
ただエントリー先を1つの事務所に絞ってしまうと、他と比較することなく安易に決めてしまい、転職後に再度辞めたくなってしまう可能性があります。そこで現在の業務が忙しくても複数の事務所にエントリーして就業環境などを比較することにしました。
実際には条件に合う3つの事務所をピックアップして就職活動をおこないました。
転職活動成功のポイント
質問者
今回のケースで、転職活動の成功ポイントとなったのはどのようなことでしょうか?
エージェント
もともとは東京と名古屋のどちらでも良いというご希望だったのですが、婚約者ともお話されて、結局は名古屋に定めて就職活動をすることになりました。
まず先生が現在の仕事を続けながら就職活動をおこなったので、時間的に都合をつけるのが大変でした。特に名古屋の事務所を頻繁に訪問できなかったので、基本的には東京オフィスにてテレビ会議を利用などしてお話を進めました。どうしても名古屋の事務所で面接が必要な際には、土曜日に新幹線で通いました。
非常にハードな日程ではありましたが、先生の紳士的なお人柄もあり3つの事務所とも内定を頂くことができました。
ポイントとなったのはテレビ会議の利用や積極的な姿勢、誠実で紳士的なお人柄が大きかったと考えています。
3つのうち、就職先の事務所に決めた決め手は「成長できる環境」
質問者
今回、3つの事務所とも内定を頂けたということだったのですが、最終的に1つを選択した決め手は何だったのでしょうか?
エージェント
1つは、先生の地元のご友人がその事務所でパラリーガルをなさっていて「ここにはとても後輩教育に長けたベテランの先生がいて、働きやすい」という情報を得られたことです。実際にその先生とはテレビ会議でお話をして、「信頼できる」と感じました。
またそこの事務所では、1年目の弁護士に対してチュートリアルなども実施されており、事務所の雰囲気も非常に良く、事件の偏りもさほど大きくなくさまざまな仕事を経験できそうだったこともあります。
以前よりずいぶんとのんびり働きやすくなりましたが、条件的にはあまり変わらず時給面では上がっているのではないかと思われます。
なるほど、とても良い転職ができた事例ですね!
まとめ
今回ご紹介した先生は弁護士として1年目ではありましたが、業務に対する真摯な姿勢、高い向上心や将来の明確なビジョンをお持ちで、それらをしっかりと面接の場で表現できたことによって転職を成功させられたとのこと。
現在、東京の大手におられて「もっといろいろな経験を積みたい」「Uターン、Iターンして地方に就職したい」とお考えの先生には大きなヒントになったのではないでしょうか?
ぜひ、参考にしてみてください。
インタビュアー
法律ライター 元弁護士
京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業をおこなう。
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