転職ノウハウ
人事面接でのポイント!弁護士専門の転職エージェントが明かす面接対策
- 目次
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1.ビジネスマナーについて
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2. コミュニケーション能力について
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3. 企業研究について
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4. 熱意について
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5.まとめ
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人事面接とは、企業の、人事部の採用担当者による面接です。人事面接では、最低限のビジネスマナー(身だしなみ、挨拶の仕方など)やコミュニケーション能力(表情、話し方)などがチェックされます。
人事面接は一次面接として設定されることが多いため、人事面接で不合格になると、「自分を必要とする企業は無いのかもしれない…」と落ち込んでしまうことがあります。しかし、人事面接が上手くいかないからといって、諦める必要はありません。敗因を分析して次につなげることによって、必ず道は開けます。
なお、法律事務所の面接でも、代表弁護士の場合は同じ観点で面接をしているかもしれません。法律事務所への転職をご検討されている方も、ぜひご参考ください。
それでは、人事面接を良い面接にするためには、どのように分析・対策をしたら良いのでしょうか?ここでは人事面接で落とされてしまう理由を挙げていきます。
1.ビジネスマナーについて
最低限のビジネスマナーが身についていない人は、どんなに法務スキルの高い人であっても評価が悪くなります。挨拶の声が小さい、姿勢が悪い、目を見て話さない、相手の話を遮る、言葉遣いが乱雑である、お辞儀をしない、遅刻するなど、最低限のビジネスマナーに違反していないかをチェックしておきましょう。
意外に見落としがちなのが、髪や服装の乱れです。面接会場に到着する時間がぎりぎりになってしまうと、鏡を見る時間の無いまま面接に臨んでしまうことがあります。面接前に鏡で身だしなみを整えることができるように、時間的な余裕を持って面接会場に向かいましょう。
最近ではオンライン面接も増えていますが、オンラインだからといって気を抜かないように気をつけましょう。自宅からオンライン面接を受ける場合は、背景や部屋の片付けなどについても気を配らなければいけないため、対面での面接以上にマナーに気をつけなければいけません。画面越しでも清潔感が伝わるように、服装や髪型はもちろんのこと、カメラの中に映るエリアを整頓しておきましょう。
2. コミュニケーション能力について
面接官の質問に対して「はい」「いいえ」としか答えないと、無愛想な印象を与えます。反対に、回答が長すぎる人もマイナスの印象を与えます。法務部では、経営者やクライアントに対して法律問題を分かりやすく説明する能力が必要とされます。このため、面接の場で話が長すぎる人は、「説明が下手であり、法務部に向かない人材である」と評価されます。
一番印象が悪いのは、曖昧な受け答えをする人です。「あ〜…そうかもしれません」という抽象的な答えや、「はぁ…そういうこともあるかもしれません」というハッキリしない答えは避けましょう。
普段はコミュニケーション能力に問題が無い人であっても、緊張のあまり表情が固くなってしまい、印象が悪くなることがあります。特に、面接の間に一度も笑顔を見せない場合は、暗い印象を与えてしまいます。終始笑顔でいる必要はありませんが、最初の自己紹介の際にニコリとしたり、雑談の際に少し口角を上げたりするなど、ところどころで笑顔を見せるように心がけましょう。
3. 企業研究について
人事面接では、具体的な法務スキルについて深く掘り下げた質問をされることはありません。その代わりに、「この会社にどれほど興味を持っているのか」がチェックされます。例えばメーカーの場合は、販売店舗に足を運んだり、製品のパンフレットをチェックをするなど、自分なりに応募企業の情報を集めておきましょう。企業のホームページや経営者のインタビューを読み込むことで、企業理念を頭に入れておくことも有用です。
企業研究をするうえでは、転職エージェントの情報も活用しましょう。転職エージェントは、日頃から企業の採用担当者や法務部員から直接話を聞いており、企業内部の情報を熟知しています。企業研究をしてもイメージがつかめない人や、企業研究をするための十分な時間が取れない人は、転職エージェントに相談してみましょう。
4. 熱意について
中途採用の面接官は、「この人を採用すると長く働いてくれるか」という視点で評価をします。企業としては、採用にかけるコストはできるだけ抑えたいと考えています。このため、「会社に定着してくれるか」というのは重要な指標となります。「ぜひ入社したい」という熱意を自分から積極的に伝えなければ、「この人を採用しても、すぐに辞めてしまうだろう」と思われてしまいます。
「御社が第一希望です」という表面的な言葉や、「他の会社は受けていません」という言葉だけでは、熱意は伝わりません。「他の会社ではなく、なぜこの会社でなければいけないのか」を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。ポイントは、志望理由とキャリアビジョンを一致させることです。例えば、「自分には〇〇というスキルがあるので、〇〇という分野で活躍したいと考えており、御社が取り扱う〇〇であれば達成できる」と説明することによって、「ぜひ入社したい」という熱意を伝えることができます。
5.まとめ
人事面接でお悩みの方は転職エージェントにご相談ください
人事面接は、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを総合的にチェックする場です。人事面接が決まったら、ビジネスマナーの見直しを行い、面接に備えましょう。どのような準備をすればよいのか分からないという方は、お気軽に転職エージェントにご相談ください。株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社では、弁護士業界に特化した転職エージェントとして、国内外を含む数多くの企業の求人を取り扱っています。人事面接の対策についてもサポートを行っていますので、転職をお考えの方はどうぞお気軽にご相談ください。
記事提供ライター
元弁護士 ライター
東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、企業取引などのビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行う。