業界トピックス

弁護士のやりがいとは?

目次
  • 1. プロフェッショナルとしてのやりがい

  • 2. 人としての欲求という点でのやりがい

  • 3. 自由な働き方という点でのやりがい

  • 4. まとめ

 テレビドラマやドキュメンタリーで見る弁護士は、華々しく事件を解決するヒーローのように描かれることが多いように感じますが、実際には資料をコツコツ読み、文献や判例を調査し、多くの関係者の話を丁寧に聞き、書面をまとめ…といった地道な作業の積み重ねが業務の中心です。ひとつの事件を解決するのに何年もかかることもありますし、努力が結果に結びつかないこともあります。正直にいって、決して楽な仕事ではありません。
 では、弁護士はどのような点にやりがいを感じて、日々の業務に励んでいるのでしょうか。人それぞれではあると思いますが、ある程度一般化して解説してみたいと思います。

1. プロフェッショナルとしてのやりがい

 弁護士は法律の専門家として、他者が抱える問題を解決したり、ビジネス上のアドバイスをおこなう仕事です。常に最新の法改正や最新判例を学び続け、社会の動向にも目を向けていなければならないという大変さはありますし、前例のない事案に挑むために膨大な調査をしたり、過去の判例を覆すために何年もかけて戦ったり、これまでに弁護士が関わっていない分野に挑戦したりといった困難な局面も少なくありません。
 しかし、それらは困難であると同時にプロフェッショナルとしての知的探究心を満たすものでもあります。特に裁判においては、法解釈や判例分析に基づく「理論」での勝負という要素が大きくなるため、たった一人の弁護士でも大きな組織と戦うことができますし、経験年数が浅くても努力次第で画期的な判決につげることが可能です。純粋に個人の力量だけで大きな結果を得られる可能性がある点は、弁護士ならではのやりがいといえるでしょう。
 また、努力の甲斐あって事案が良い方向に進んだときには大きな充実感や達成感を得ることができます。例えば刑事弁護の場合、無罪を獲得したり、冤罪を暴いたりすることは極めて困難ですが、困難であるがゆえにそれを実現したときの手応えと感動はひとしおです。民事・刑事を問わず、依頼者の人生をよい方向に変える手助けができたと感じるときは、初めて弁護士を目指したときの素朴な正義感を思い出して感慨深くなることもあります。
 また、インハウスローヤーの場合は、より当事者意識を持ってビジネスに携わる立場ならではのやりがいがあります。ビジネスの発端からその後の展開まで長期的に関わることができるため、チームとしての一体感も生まれ、顧問や代理人としてスポット的に関与する弁護士とは異なる醍醐味を感じられることでしょう。組織の内部にいることで、予防法務がしやすい、会社の内情などを把握したうえで現場の声を聞けるといった点も、インハウスローヤーならではのやりがいを感じられる要素といえます。
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2. 人としての欲求という点でのやりがい

 先ほど「素朴な正義感」と書きましたが、弁護士といえども聖人君子ではありません。お金持ちになりたい、認められたい、有名になりたい、という人間としての基本的な欲求は誰しも持っていると思います。
 依頼者から感謝されれば素直に嬉しく感じますし、事件が解決すれば自信にもつながります。成果を上げて弁護士業界での知名度が上がり、影響力が増せば、自尊心が満たされる人もいるでしょう。
 収入面でも、弁護士の数が増えて以前よりも稼げなくなってきているといわれますし、個人差もありますが、全体としてみれば同世代の集団の中で弁護士の収入額は依然として高い方だといえます。インハウスローヤーや一部の法律事務所などの完全固定給のところを除けば、頑張れば頑張った分、収入が一気にあがる可能性があるのも弁護士業の魅力の一つです。
 また、仕事柄様々な職種の人と関わることになるため、有名な会社の社長や著名人と出会うことや、自らがメディアに出演する機会を得られる場合もあります。特定に分野に専門的取り組んだり、社会的に注目を集める事件を担当することで、雑誌への寄稿や書籍の出版なども目指すことができます。
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3. 自由な働き方という点でのやりがい

 個人事業主としての弁護士の場合、働き方を自らの裁量で決められる立場にあるというのも、やりがいを感じるひとつの要素といえます。どんな弁護士を目指すかを自分で考え、達成をするためにどんな事件をどの程度扱うか、公益活動としてどの分野にどのくらい注力するかなどを決定し、実行していくことができます。子どもが小さいうちはワークライフバランスを重視したい、今はがむしゃらに働いてお金を稼ぎたい、などの調整も自らおこなうことが可能です。これまでは弁護士が携わるとは思われていなかった分野を自ら開拓していくこともできるでしょう。
 最近は、Youtuberなどとして個人の活動の幅を広げる弁護士も増えてきていますが、そういったことも誰に気兼ねすることなく自由におこなうことができます(とはいえ、内容によっては「弁護士の品位を害する」として弁護士会からの懲戒処分の対象になりかねませんので、その点には注意が必要です)。
 インハウスローヤーであったり、法律事務所に所属していたりする場合には、会社やボス弁の意向で収入額・取り扱い業務・働き方に一定の制約が生じることもあります。しかし、それを不満に思うのであれば、インハウスローヤーから個人事業主に戻ったり、法律事務所を移籍することもできます。自ら法律事務所を開業すれば、すべてを自分の裁量で決めることが可能となります。

4. まとめ

 弁護士としてのやりがいは数多くありますが、法律や判例を学び、理論を駆使して様々な問題を解決するというのは、弁護士ならではのやりがいといえます。近年、弁護士が関わる業務分野は広がってきており、今後弁護士が増えていくにつれ、新たな活動の幅はますます広がると考えられます。
 C&Rリーガル・エージェンシー社では、弁護士としてのやりがいを感じながら働くことができる場所を探すために全力でサポートいたします。それぞれの価値観や目指す弁護士像を踏まえてアドバイスをさせていただきますので、担当エージェントにお気軽にご相談ください。

記事提供ライター

社会人経験後、法科大学院を経て司法試験合格(弁護士登録)。約7年の実務経験を経て、現在は子育て中心の生活をしながら、司法試験受験指導、法務翻訳、法律ライターなど、法的知識を活かして幅広く活動している。

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