業界トピックス

小話 ~弁護士はゴルフが大好き~

目次
  • 1.ゴルフ好きの弁護士は想像よりも多かった

  • 2.ゴルフと弁護士の親和性

  • 3.様々な楽しみ方がある

  • 4.弁護士はゴルフが大好き

  • 記事提供ライター

  • サイト運営会社:株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社

1.ゴルフ好きの弁護士は想像よりも多かった

筆者は新型コロナ禍をきっかけにゴルフを始めました。自粛ムードの中でもオープンエアで楽しめるゴルフのお誘いを受け続けたからです。聞くところによると、弁護士業界以外でも筆者と同じ考えに至った方は多いようで、若年層を中心にゴルフ人口は急増中だそうです。

ゴルフを始める前の筆者も、ゴルフ好きというよりもゴルフ狂いの弁護士が一定数存在することは知っていました。ゴルフ狂いの弁護士は年齢層が高く、ゴルフはおっさん趣味であり、ゴルフ愛好者は絶滅危惧種であると考えていました。

しかし、筆者と仲が良い同期や後輩が、これまでゴルフのゴの字も出さなかったのに、筆者がゴルフを始めたことを知ると、次々と一緒にコースに行こうと誘ってきました。30代40代の弁護士も、体感では3割から4割が、ゴルフを嗜んでいるように思えます。ここでは、筆者が考える弁護士とゴルフの関係について紹介します。

2.ゴルフと弁護士の親和性

スポーツ庁が実施した令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、男性の11.0%、女性の1.8%がゴルフ愛好者でした。コースに出ると、女性の割合は決して低くないと感じますし、ゴルフショップに行くと女性服コーナーが広いので、意外な数字という印象ですが、少なくとも男性に限っては、ゴルフはメジャースポーツであることがわかります。そして、筆者の体感で3人に1人以上がゴルフを嗜んでいる弁護士は、やはりゴルフ好きのようです。

筆者はなかなか初心者から抜け出せずにいるのですが、それでも、ゴルフは弁護士と親和性が高いスポーツであると感じます。訓練と経験がものをいうこと、競技寿命が長いこと、同伴競技者と仲良くなれること、時間と経済力が必要となること、が理由です。

2-1.訓練と経験と自由業

ゴルフは再現性のスポーツです。コースに出れば、傾斜や芝の高さ、風向きなどを考慮しながら、練習場でのベストショットを再現することが求められます。これを実現するために必要となるのは、練習場での訓練と実際にコースに出た経験です。弁護士は自由業と呼ばれており、自分でスケジュールを組んで、平日昼間から練習場に通ったりコースに出たりすることが可能です。練習場もコースも、休日よりも平日の方が安くて空いているので、裁量次第で平日に自由に動けることは大きなアドバンテージです。

2-2.競技寿命と生涯現役

ゴルフは、競技寿命が際立って長いスポーツです。筆者の周囲には、80歳を過ぎた現役ゴルファーが沢山います。80歳を過ぎてホールインワンを達成したりベストスコアを更新したりという話を聞いていると、心の底から格好良いと憧れます。ところが、筆者の弁護士以外の知人や親戚の多くは、70歳くらいでゴルフを辞めてしまいます。理由を聞いてみると、仕事仲間とゴルフに出ていたが、皆が引退していくので自分も引退した、とのことでした。仕事の引退とゴルフの引退が一致しているようなのです。一方の弁護士には定年がないので、生涯現役が理想、体力的な問題から仕事は第一線を退いても、せめて趣味だけは生涯現役でいたいという価値観があります。この価値観が、競技寿命が長いゴルフに合うのです。

2-3.社交の場と営業活動

ゴルフのプレー時間は18ホールで4時間30分以内が目安とされています。途中で昼食休憩を取れば、同伴競技者と5時間以上一緒に行動することになります。プレーの後には懇親会が行われることもあります。ゴルフという共通の話題もあるので、同業者とも取引先とも関係を深めたい弁護士にとって、ゴルフは最高の社交場です。先輩弁護士の中には、シーズン中は週に2回以上のペースでお客様とプレーするセミプロもいますし、そこまでいかずとも、一緒にプレーした経営者が顧問契約を結んでくれたと話す先輩は沢山います。趣味が仕事と結びつくことも、弁護士にとってのゴルフの魅力です

2-4.かかる費用と経費計上

時間と経済力が必要になることはゴルフの欠点と言えます。しかし、弁護士は時間を融通しやすい職業ですし、経済的にも比較的余裕がある職業です。ゴルフを続けるための障害を乗り越えやすいと言えるでしょう。何よりも、同伴競技者によってはプレー代が接待交際費になることが大きいです。弁護士は算数が苦手なので、節税効果があるならば、経費を使えば使うほどお金が残るに違いないと錯覚してゴルフに励んでいます。

3.様々な楽しみ方がある

ゴルフは様々な楽しみ方ができるので、弁護士ゴルファーには様々なタイプがいます。

筆者の周囲では、ゴルフを社交の場だと考えて楽しむアルコールタイプが一番多い印象です。このタイプは、スコアは気にせず、休憩時には平気でアルコールを口にします。酷くなると、皆に先んじてゴルフ場に到着し、練習もせずにクラブハウスで飲み始めてしまいます。おそらく顧問先等とプレーする際には、相手によってアルコールを我慢していると思うのですが、ゴルフそのものよりも社交の機会に価値を見出しており、それもゴルフならではの楽しみ方だと思います。

ゴルフを社交の場としてとらえつつも、プレーも楽しむバランスタイプも多いです。バランスタイプは、練習場にはたまにしか行かないのですが、コンペには結構な頻度で顔を出し、それなりに上手く、真面目にプレーしながらも、主目的は社交という、おそらく世間では一番多いタイプだと思います。このタイプと話していると、飛ばしの技術論や道具論が話題の中心になり、とても盛り上がりますが、スコアの向上につながる内容は一切ありません。

少数派ですが、アスリートタイプもいます。とにかくスコアに拘り、休憩時にアルコールを飲むことなどあり得ません。このタイプとゴルフの話をしてしまうと、コースマネジメントの説法が始まります。ゴルフは確率のスポーツなので、終始安全運転が最善策だと理解はできるのですが、それだと楽しくないと感じてしまう筆者は、安定したスコアとは一生無縁だと覚悟しています。

4.弁護士はゴルフが大好き

筆者自身がつい最近まで知らなかったことなのですが、弁護士は、おそらくそのイメージ通りに、若手もベテランもゴルフが大好きです。その楽しみ方は様々で、それがゴルフの懐の深さなのだと思います。自分もゴルフが好きだが同業者のゴルフ好きを知らないという弁護士の方は、何かの機会に、ゴルフが好きだと周囲に告白してみてください。筆者のように、筆者の中ではゴルフと結びついていなかった仲良しが、実はゴルフ好きだったということがあるかも知れません。

記事提供ライター

弁護士
大学院で経営学を専攻した後、法科大学院を経て司法試験合格。勤務弁護士、国会議員秘書、インハウスを経て、現在は東京都内で独立開業。一般民事、刑事、労働から知財、M&Aまで幅広い事件の取り扱い経験がある。弁護士会の多重会務者でもある。

サイト運営会社:株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社

弁護⼠、法務・知財領域に精通したプロフェッショナルエージェンシーです。長きに渡り蓄積した弁護士・法律事務所・企業の法務部門に関する情報や転職のノウハウを提供し、「弁護士や法務専門職を支える一生涯のパートナー」として共に歩んでまいります。
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