agent秘話
エージェントが語る!弁護士が転職を成功させるポイント3 ~明確な目的を持ち、経験が浅くとも希望通りの専門企業へ転職~
- 目次
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どうしてもエンターテインメントに関わる仕事をしたい
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転職の際「明確な目的」が重要な理由
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転職後のご活躍について
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自分がなりたいものをはっきりイメージしてほしい
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このシリーズでは、弁護士が転職を成功させた実例をご紹介していきます。
今回は、転職活動を行う当初から「明確な目的意識」を持っていたことによって希望通りの専門企業への転職を成功させた方のご紹介です。
どうしてもエンターテインメントに関わる仕事をしたい
質問者
今回ご紹介いただける弁護士の先生は、転職に向けての明確な目的をお持ちだったということですが、具体的にどういったご希望だったのでしょうか?
エージェント
この先生は、もともと一般民事を中心とした事務所に所属しておられましたが、ご相談に来られた当初から「どうしてもエンターテインメント業界にかかわりたい」という強いご希望をお持ちでした。
もとの事務所でも一般弁護士業務の傍ら、エンターテインメント関連の仕事を行い、顧客開拓も進めておられるような状況でした。その分野に関心が深まり「もっと業界に入り込みたい」と考えるようになったのですが、一般の法律事務所に所属した状態では完全にエンターテインメントの仕事にコミットすることは困難です。そこで専門企業に入社してより広い人脈を作り、エンターテインメント関連業務の専門性を高めたいと希望されて、転職のご相談に来られました。
質問者
今回のように明確な目的を持っている方の場合、通常の弁護士の転職と異なる点はあったのでしょうか?
エージェント
「エンターテインメントに関わりたい」という強いご希望をお持ちであったため、「法務」に対するこだわりが薄かったのが特徴的でした。
多くの先生方は、「弁護士」という職業や獲得した資格を活かすため、どうしても「法務」の仕事にこだわってしまいます。しかしそれだけではエンターテインメントの業界に深く入り込むことは困難で、顧問弁護士程度の関与で終わってしまうでしょう。
実際、企業によっては「法務だけではなく経営や各種の企画など幅広い業務を総合的に行ってほしい」と希望するケースもあります。
そのようなとき、この先生は「法務」にこだわらずに、自分の経験や人的ネットワークを広げるチャンスと捉え、意欲的に応募してくださいました。面接の場においても、「業界内で働いて幅広く知見を深めたい」という熱意が企業側に強く伝わったと考えております。
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転職の際「明確な目的」が重要な理由
質問者
なぜ転職の際に明確な目的が重要になるのでしょうか?
エージェント
転職に目的がなければ、せっかく転職を成功させても「やっぱりここも違う」と感じてしまい、2度3度の転職につながりやすくなります。それではキャリアも積めませんし時間と労力が無駄になります。
一方応募者が明確な目的と熱意を持っていれば、企業側も評価するので採用につながりやすくなります。
たとえば今回の場合、企業側は映画等の制作、スポンサー契約、各種の権利の保有・活用方法などを含むプロジェクト全体について、企画段階からかかわってほしいと希望していました。
応募されていた弁護士の先生はエンターテインメント業界の経験は浅めで年齢的にもお若かったのですが、「法務にこだわらずエンターテインメント業界全体に関わりたい、学びたい」という強い気持ちを持っていたので、企業側もそのやる気と熱意に期待して採用につながった印象です。
転職後のご活躍について
質問者
経験が浅く年齢も若かったのであれば、入社後、法務以外の仕事もしなければならず、いろいろとご苦労されたのではないでしょうか?
エージェント
実はそうでもありません。意欲的・積極的に取り組みを進め、社内で大きく活躍する存在となりました。周囲からの信頼も集め、それまでは顧問弁護士が行っていた業務も代わって行う状況です。
もちろん、元の事務所で個人事件としてエンターテインメント関係の仕事をいくつか経験していたこともあるのですが、それだけでは足りない部分を意欲と熱意、積極性でカバーできた事例と考えています。
自分がなりたいものをはっきりイメージしてほしい
エージェント
今回お伝えしたかったことは、転職の際に「自分がなりたいもの」をはっきりイメージしてほしいということです。
たとえば「インハウスローヤーになりたい」「何か専門性を持ちたい」といった曖昧なイメージだけでは、なかなか満足できる結果を得られにくいものです。
専門性はエンタメに限らず、離婚でも相続でも知的財産でも企業法務でも、医療、薬品やAIの研究開発でどのようなものでも良いと思います。
またインハウスへの転向の場合、「法務」にこだわらないことも重要に感じます。
自分が目指す姿をより具体的にイメージすれば、転職が成功しやすいと考えています。
なるほど、転職の際には将来の自分の像がはっきり見えていると強そうですね。よろしかったら参考にしてみてください。
インタビュアー
法律ライター 元弁護士
京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。
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